会長挨拶1

会長 山本 有平(北海道大学医学部形成外科 教授)

想像を創造へ
〜 乳房再建 維新 〜

第3回日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会総会

会長 山本 有平(北海道大学医学部形成外科 教授)

オンコプラスティックサージャリーとは、癌の根治性を高めるために行う切除術と身体の整容性を高めるために行う再建術の融合を追求する概念を持った外科手術です。これまで、顔面の皮膚癌治療においては、形成外科医等が、癌切除後に整容性を重んじた植皮術や局所皮弁術を用い、オンコプラスティックサージャリーを行ってきました。近年、乳癌治療においても、癌切除後に変形や喪失した乳房の整容的再建のニーズが高まり、乳腺外科医と形成外科医が協力して行う、乳房オンコプラスティックサージャリーが急速に広まってきています。このような背景の下、乳腺外科医と形成外科医が一堂に会して、乳房の整容的根治術や再建について討論し、我が国で乳癌および乳腺疾患の手術を受ける患者の福祉に貢献する目的をもって「日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会」が設立されました。さらに、昨年より、乳房再建用ティッシュ・エキスパンダー(皮膚拡張器)と乳房インプラント(シリコンゲル充填人工乳房)を用いた手術が、健康保険に収載されたことにより、その機運は大いに高まっております。この潮流の中で、本学会の第3回総会を主催させて頂くことを、教室員ならびに同門会員共々誠に光栄に存じております。この機会を与えて下さいました本学会の役員、社員ならびに会員の皆様に対し、心から厚く御礼申し上げます。

本会では、メインテーマを、「想像を創造へ 〜乳房再建 維新〜」としました。乳癌患者が癌告知を受けた後に“自分の乳房がどのように変形あるいは喪失するのか?”、そして癌切除後には“自分の乳房がどのように再現されるのか?”という想像を、我々医師達が、様々な外科手術手技を用いて、一人々に美しい乳房を創造していく。それは、これまでの乳癌治療の歴史における乳房再建 維新である、という意義を込めて、多くの新企画や幅広い分野からの教育的プログラムを検討しております。

本学会員および乳癌治療に真摯に取り組んでいる多くの乳腺外科医、形成外科医、放射線科医、病理医、そして看護師を中心としたメディカルスタッフの皆様にご参加頂き、本会が乳房オンコプラスティックサージャリーの将来展望ならびに良質な乳腺治療医および乳房再建医育成の一助になれば幸甚に存じます。穏やかな9月、行楽シーズン真っ盛りの北の大地を、学会とともにお楽しみ頂けますよう、北大形成外科教室・同門会員と共に最善を尽くしたく存じます。初秋の札幌で皆様を心よりお待ち申し上げます。

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